ピアスの穴あけをする前に、これだけは知っておきたいファーストピアスのこと
あおよこ皮膚科クリニック
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これだけは知っておきたいファーストピアスのこと
耳のピアスは今では一般的になって、おしゃれに欠かせないものです。でも、正しい知識を持たないで行うと、トラブルも少なくありません。このページには、ピアスの穴あけの方法や注意点に関してまとめてありますので、ファーストピアスの前にぜひお読みいただきたいと思います。

ピアス写真
 
 
ピアスホールが出来上がるまで
耳にファーストピアスを入れてすぐにピアスホール(ピアスの穴)が出来上がるわけではありません。ここでは、ピアスホールが出来上がるまでの経過を説明します。
@ スタッドの刺入
ピアッシング1 ピアスガン(*1)またはピアッサー(*2)を使用して、耳たぶにスタッド(軸の先端が針状になっている穴あけ専用のピアス)を貫通させます。細菌感染を生じないように、処置の前に耳たぶの消毒を行い、スタッドは滅菌されたものを使用します。

*1、*2 … いずれも耳たぶにスタッドを貫通させるための専用の器具
A スタッドが入った状態
ピアッシング2 キャッチ(留め具)がはまった状態で、このまま約1ヶ月間(耳たぶの厚みによって異なります)スタッドを入れっぱなしにします。専用の消毒薬を使用して、1日1回は穴の前後の部分を消毒します。
B ピアスホールの上皮化
ピアッシング3 約1ヶ月間スタッドを入れたままにしておくとピアスホールのトンネルの壁が皮膚で覆われた状態になります(上皮化)。
C ピアスホールの完成
ピアッシング4 この状態になると、スタッドを外しても穴は塞がりません。
これでピアスホールは完成です。

※ ピアスホールが完成する前にスタッドを外してしまうと、ピアスを入れる時に中を傷付けてしまって様々なトラブルの原因になります。
D 自分の好きなピアスが入れられる状態
ピアッシング5 ピアスホールが完成したら、自分の好みのピアスを入れることができます。
入れる向きを間違わなければ、ピアスは抵抗なく入ります。
当院ではセーフティーピアッサーを用いて穴あけを行っています。
費用についてはこちらをご覧ください。→ 治療費一覧
 
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穴あけの方法
耳たぶのピアスに関しては、ピアスガンまたはピアッサーを用いた穴あけが一般的です。バネの力を利用して、一瞬でスタッドを耳たぶに貫通させます。穴あけとファーストピアスの挿入が同時に完了しますので、出血もなく、痛みも一瞬です。
ピアスガン ピアッサー
ピアスガン ピアッサー
穴あけに使用するスタッドに関して注意することは次の3点です。
  • 滅菌されたスタッドを使用すること。
    耳たぶに穴を開けるのですから、注射針と同じぐらいの衛生管理が必要です。滅菌されて一つ一つパックに密封された製品を使用するべきです。
  • スタッドの軸の太さと長さ
    ピアスホールが小さすぎると、自分でピアスを入れる時に中を傷つけやすくなります。余裕のあるピアスホールを作るために、スタッドの軸は通常のピアスよりも太いものを選びます。

    スタッドの軸の長さにも注意が必要です。短すぎると耳たぶがピアスのヘッドとキャッチとで挟まれる形になってしまい、局所の血流が悪くなります。いつまでたってもピアスホールが上皮化しなかったり、細菌感染を生じたり、トラブルを起こしやすくなります。十分な長さのものを選ぶ必要があります。
  • スタッドが金属アレルギーを起こしにくい素材であること。
    スタッドは1ヶ月間入れたままにしますので、この間に金属アレルギーを生じてしまうことがあります。スタッドは金属アレルギーを起こしにくい素材のものを選ぶ必要があります。
    当院では、金属アレルギーを起こしにくいチタン処理したスタッドと、樹脂製のスタッドを使用しています。
当院ではセーフティーピアッサーを用いて穴あけを行っています。
費用についてはこちらをご覧ください。→ 治療費一覧
 
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ピアスの穴あけはどこでやってもらうのが良いか
皆さんはピアスの穴あけはどこでやってもらうのが良いと思いますか?
  1. ピアッサーを買ってきて、自分でやる
  2. ピアッサーを買ってきて、友達にやってもらう
  3. ピアスを売っているお店でやってもらう
  4. 医療機関でやってもらう

まず「1.」に関して、よほど器用な人でなければ自分ではやらない方が良いと思います。斜めに穴を開けてしまう可能性が高いです。
「2.」に関しては、実際にはよく行われている行為だと思いますが、お友達は違法行為に問われてしまう可能性があります。ピアスの穴あけは医療行為に当たりますので、医師の管理下で行わなければいけません。
同様な理由から「3.」もお勧めできません。ただし、販売店と提携している医療機関を紹介される場合には問題ありません。
やはり、ピアスの穴あけは皮膚科や形成外科などの医療機関で行ってもらうのが一番安全です。ピアストラブルへの対応も万全だと思います。

 
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実際に穴あけをしてもらう前のチェックリスト
すべての人が、全く問題なくピアスをできるわけではありません。その人の体質や生活環境によっては、ピアスをすることがトラブルをもたらしてしまうこともあります。次に挙げるチェックリストの中に当てはまる項目がある方は、ピアスの使用にあたって慎重であるべき、あるいはピアスをしない方が良い人と言えます。
ピアスをしない方が良い人
  • □ ケロイド体質(ケガや手術の痕が赤く盛り上がる体質)がある。
  • □ 出血が止まりにくくなる病気がある。
  • □ 血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)を飲んでいる。
    • → ピアッシングによって出血します。
  • □ 重度の金属アレルギーがある。
    • → アレルギー体質が強いと、ピアスによってさらに症状が悪化する可能性があります。
  • □ 学校や職場で禁止されている。
  • □ 家族の同意を得ていない。
    • → 周囲の人を不愉快にさせるのは、おしゃれではなく単なる自己満足です。
ピアスの使用は慎重であるべき人
  • □ 金属アレルギーがある。
  • □ 消毒薬でかぶれたことがある。
    • → 穴をあけた後で使用する消毒薬を選ぶ際に注意が必要です。
  • □ 重度のアトピー性皮膚炎がある。
    • → 消毒薬や金属に対してアレルギーを起こしやすいので注意が必要です。
  • □ 高温に暴露されることが多い。(サウナ、ビーチ、工場など)
    • → 金属製のピアスをしたまま高温に暴露されないように注意が必要です。
  • □ 面倒くさがり
    • → 正しいピアスの取扱いができて、清潔を保てる方でなければピアスの使用は向きません。
 
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穴をあける場所の決め方
初めてのことなので、ピアスの穴をどこに開けたらよいのか迷う方は少なくないと思います。穴の場所を決める時のチョットしたコツについてまとめました。
まず穴の場所を決めるためには、ピアスホールが完成してから自分はどのようなピアスを入れたいのをイメージする必要があります。
  • ピアスするのは左右1カ所ずつか、将来的に数を増やす可能性があるのか
  • キャッチで止めるタイプのピアスか、ぶら下げるタイプのピアスか
  • 飾りが大きなピアスか、小さなピアスか
ピアスの穴の場所と言っても、難しく考える必要はありません。絶対にここでなければいけないという場所はありませんので、基本的には自分の好みで良いのです。ピアスするのが左右1カ所ずつであれば、鏡で顔を見た時に、ピアスが左右対称な位置に入るようにすれば良いわけです。あとは好みで内側寄りか外側よりか、耳たぶの縁から近いとことか遠い所かを決めれば良いのです。
将来的にピアスの穴を増やす可能性がある時は、耳たぶの中央でなく、内側か外側かに寄せれば良いですし、飾りが小さなピアスなら耳たぶの縁に近い場所、飾りが大きなピアスなら縁から遠い場所が良いでしょう。ぶら下げるタイプのピアスの場合、ピアスの穴が上すぎると不自然になってしまいますが、逆に下すぎると(耳たぶの縁に近すぎて)ピアスを引っかけた拍子に耳たぶが裂けてしまう(→ピアス裂傷)危険があります。
避けた方が良い場所は、耳たぶの縁ギリギリの場所と、軟骨の近くです。
 
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ファーストピアスをしている間の注意事項
  • ピアスホールが完成するまでスタッドは外さない
    ピアスホールが完成する前にスタッドを外してしまうと、ピアスを入れる時に中を傷付けてしまってトラブルを起こしやすくなります。スタッドは約1ヶ月間(4〜6週間)外さないようにしましょう。
  • 1日1回、専用の消毒薬でピアスホールを手入れする
    穴を開けた直後のピアスホールは生傷と同じ状態です。細菌感染を生じないように、清潔を保つ必要があります。
    この際、ピアスホールの手入れには専用の消毒薬を使用します。市販のスプレー式消毒薬はかぶれを起こしやすいので使用しないでください。
  • ヘアケア用品が付着しないように注意する
    ピアスホールの周辺にスプレーなどの成分が付着していると、細菌が増殖する温床となります。
  • 衣服の脱ぎ着の時に、引っ掛けないように注意する
    スタッドを引っかけると、ピアスホールが引き伸ばされて裂けてしまいます。
  • サウナには入らない
    金属製のスタッドが熱を吸収して火傷になります。
  • トラブルを生じた時は医療機関を受診する
    痛みを生じたり、かゆくなったり、ジクジクしたり、しこりになったり、トラブルを生じた時には、誤った対処でこじらせないように医療機関に相談しましょう。
 
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ピアスホールが完成した後の注意事項
  • 金属アレルギーを起こしにくい素材のピアスを選ぶ
    ピアスをする前にはアレルギーが無かったのに、ピアスをすることがきっかけで金属アレルギーになってしまう事があります。ある金属に対してアレルギーができてしまうと、その後はその金属が素材に含まれるピアスをする度にかぶれの症状を繰り返すようになります。
    そのような事にならないために、ピアスを選ぶ時にはデザインばかりを優先しないで、金属アレルギーを起こしにくい素材(チタン、セラミック、シリコンコーティングなど)のものを選ぶようにしましょう。
  • 慣れるまでは軸が一直線のピアスを使用する
    ピアスホールが完成して自分で好きなピアスを入れるようになって間もなくは、ピアスを挿入する時にピアスホールを傷付けてしまうトラブルがよく起こります。
    これはピアスを挿入する時の方向が間違っているために起こりますので、慎重にまっすぐピアスホールにピアスを入れていくことが大事です。ピアスを入れる時に抵抗を感じたら入れる方向が間違っていますので、正しい方向で入れなおしましょう。
    また、リングタイプやぶら下げるタイプのピアスは軸が曲がっていて入れる時の方向が定まらないので、慣れるまでは軸が一直線(キャッチで止めるタイプ)のピアスを使用しましょう。
  • ピアスホールの清潔を保つ
    ピアスホールが完成していれば特に消毒薬を使用する必要はありません。入浴前にピアスを外して、1日1回は泡立てた石鹸でピアスホールを優しく洗うようにします。
  • 夜寝る前にピアスを外す
    ピアスを付けたままで寝てしまうと、寝具にピアスが引っ掛かってピアスホールを傷付けてしまったり、横向きに寝て圧迫を受けピアスが耳たぶの中に埋没する(→ピアスの埋没)トラブルを起こしやすくなります。入浴前にピアスを外した後は朝までピアスをしないようにするか、夜寝る前にピアスを外すようにしましょう。
  • 日中はピアスを付けておく
    長期間ピアスを付けないでいると、ピアスホールは徐々に縮んで小さくなってきます。穴が小さくなってからピアスを入れようとすると、ピアスホールを傷付けてしまいます。そうならないために、可能であれば日中はピアスを付けておいた方が良いです。
  • 衣服の脱ぎ着の時に、引っ掛けないように注意する
    出かける時には服の着替えが終わってからピアスを付け、帰宅した時には着替えの前にピアスを外すように習慣づけると良いでしょう。
  • ピアスを付けたままサウナに入らない
    うっかりピアスを付けたままサウナに入ってしまうと火傷します。
  • スポーツする時はピアスを外す
    激しい運動中にピアスを引っかけてしまうと、思わぬケガの原因になります。また、一緒にプレーしている人を傷付けてしまうこともありますので、スポーツをする時はピアスを外しましょう。
  • キャッチを強く押し込まない
    キャッチを押し込みすぎると、耳たぶがピアスのヘッドとキャッチに挟まれた状態になり、血液の循環が悪くなります。その結果、ピアスホールが傷付きやすくなったり、ピアスが耳たぶに埋没(→ピアスの埋没)してしまうトラブルの元になります。
  • トラブルを生じた時は医療機関を受診する
    早めに対処できればピアスホールを諦めないで治療できる場合が多いのです。しかし、悪化させてしまうとピアス自体を諦めなければならない場合もあります。トラブルを生じた時には早めに医療機関に相談しましょう。
 
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こんな症状には要注意!
  • ピアスホールに痛みがある
  • ピアスホールから膿が出る
  • ピアスホールの周囲が熱をもって腫れている
    以上のような症状からは、ピアスホールの細菌感染が疑われます。
  • ピアスホールとその周辺にかゆみがある
  • ピアスホールとその周辺がジクジクしている
  • ピアスホールの周辺が赤くただれている
    以上のような症状からは、消毒薬によるかぶれや、ピアスの素材による金属アレルギーが疑われます。
  • ピアスホールに固いしこりができている
  • ピアスホールの前後が赤く盛り上がってきた
    以上のような症状からは、ピアスケロイドが疑われます。
いずれの場合も、自己判断で誤った処置をしていると、症状が長引いたり悪化したりします。このような症状が現れた場合には、早めに医療機関に相談しましょう。
ピアストラブルに関する詳しい説明は → 「こんなにあるピアストラブル
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