Q&A しみ治療に関して
シミは1回で取れるのか?(何回通院すればよいのか)
1回の治療で治るわけではありません。
原則として週に1回、合計3回の通院を要します。
初診時にレーザー治療の適応有無を確認し、テスト照射を実施します。初診の1週間後に、テスト照射した部分の反応を見てからシミ全体にレーザーを当てます。さらにその1週間後に治療効果の判定と必要があれば追加照射を行います。この3回の通院が必要です。
頬にある直径15mm程度のシミをレーザーで除去する場合の費用はいくらですか?
以下が目安になります。
初診時:初診料およびテスト照射費用で5,500円
2回目(初診の1週間後):再診料2,200円+レーザー処置費用(1mm1,100円×15mm)=18,700円
3回目(2回目の1週間後):再診料2,200円
以上の合計26,400円(税込)が治療費の目安です。
シミ取り後はどのようなケアをするのですか?
レーザー照射してから約1週間の間は患部を傷つけない注意が必要です。具体的には、化粧はこすらずに落とせる程度にとどめること、洗顔の時やタオルで拭く時に強くこすらないこと、直射日光を避けることなどです。
1週間経過してかさぶたが取れた後は、皮膚が紫外線に対して敏感な状態が続きますので、約6ヵ月間は敏感肌用の日焼け止めクリームを使用して直射日光を避けるようにします。
肝斑の飲み薬は処方してもらえますか?
当院では肝斑の飲み薬を処方しておりません。
以前はビタミンC、L-システイン、トラネキサム酸を処方しておりましたが、ドラッグストア(薬剤師が常駐する)で購入可能なOTC医薬品トランシーノEXが発売されてから、当院での処方は取り止めております。
胸に生まれつき2×3cm大の薄い茶色のシミがあります。治療法はありますか?
ご相談の症状は、おそらく扁平母斑という茶色のアザだと思われます。日焼けや老化でできるシミと異なり、レーザー治療が効きにくい病気です。レーザー治療の有効率は20~30%程度と言われています。
ハイドロキノンなどの塗り薬を使用すると一時的に色が薄くなる場合はありますが、使用を中止すると元に戻ってしまいます。
他に良い治療法がない以上、効果は悪くてもレーザー治療を試すしか方法は無いのですが、中には治療後に色が濃くなってしまったり、まばらに色が抜けてしまったりすることがありますので、いきなり広範囲の治療を行うのでなく、狭い範囲でレーザー治療に対する反応をよく確認してから治療を進めた方が良いでしょう。