シミの治療法

あおよこ皮膚科クリニックのシミ治療

一般にシミと言われているものの中には、原因や治療法の異なる病態がいくつもあります。シミの治療でもっとも大切なことは、シミのタイプを的確に診断することと、正しい治療法の選択です。

シミの治療法に関してご理解いただくために、シミについての詳しい説明をご覧ください。
→ 「一言でシミといっても...」

シミのレーザー治療
塗り薬
飲み薬
液体窒素

 

レーザー治療

最も代表的なシミの治療法です。当院ではシミの種類により2つのレーザー機器を使い分けています。

※ レーザー治療は紫外線が弱い季節(10月~3月)限定で行っております。

Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー(Q-ALEX)

シミの原因になるメラニン色素にダメージを与えるレーザーです。高出力のレーザー光を、50ナノ秒というごく短時間だけ患部に照射することで、シミの部分だけを特異的に破壊し、周囲の組織へのダメージが少ないことが特徴です。

効果があるシミ

老人性色素斑、雀卵斑、光線性花弁状色素斑、太田母斑、後天性真皮メラノサイトーシス、外傷性刺青など

 

治療費についてはこちらをご覧ください。→ 治療費一覧

リスク・副作用

レーザー照射に伴い熱傷(やけど)や瘢痕(傷あと)、ケロイド(傷あとが赤く盛り上がる)、脱色素斑(治療部位の肌が周囲より白く見える)を生じるリスクがあります。このリスクを少なくするため、テスト照射を行ってから本番の治療を行います。テスト照射することでこれらのリスクを少なくできますが、特異体質などにより避けられない場合があります。

また、レーザー照射後一過性に色素沈着(炎症後色素沈着)を生じることがあります。治療後に紫外線を避けることである程度防ぐことができますが、半数程度の方には見られる現象です。通常6か月程度で自然に消えますが、まれにそれ以上時間のかかる人もいます。

老人性色素斑に対してQ-ALEX治療を行った前後の写真です。(左:治療前、右:治療後)

治療の進め方:
シミの一部分にレーザーのテスト照射を行い、その1週間後にテストした部分の反応を確認してからシミ全体にレーザーを照射します。レーザー照射を受けた部分は薄いかさぶたになり、約1週間後に剥がれ落ちます。右の写真はレーザー照射から3か月後の状態です。

費用:初回の診察料5,000円(税別)、2度目以降の診察料2,000円(税別)、処置の料金1,000円(税別、シミの直径1mmあたり)

 

炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーは、人体組織に存在する水分に作用して熱を発生させます。レーザーが当たった組織は一瞬で高温に達し、蒸発してしまいます。この性質を利用して、隆起した病変の治療を行ないます。

効果があるシミ

脂漏性角化症(脂漏性角化症でも盛り上がりがほとんど無い場合にはQスイッチ・アレキサンドライトレーザーで治療する場合もあります。ただしこの場合、治療は繰り返し行う必要があります。)

 

治療費についてはこちらをご覧ください。→ 治療費一覧

リスク・副作用

レーザー照射に伴い熱傷(やけど)や瘢痕(傷あと)、ケロイド(傷あとが赤く盛り上がる)、脱色素斑(治療部位の肌が周囲より白く見える)を生じるリスクがあります。

また、レーザー照射後一過性に色素沈着(炎症後色素沈着)を生じることがあります。

塗り薬

効果が現れるのに時間がかかりますが、比較的安全な治療法です。レーザー治療の効果を高めるため補助的に用いる場合もあります。

ハイドロキノン

メラニン細胞に働きかけ、メラニン色素の産生を抑える作用がある塗り薬の代表例です。レーザー治療後に生じることのある色素沈着の予防や治療も使用します。若干皮膚に刺激性がありますので、敏感肌の方にはご使用いただけない場合があります。

ビタミンC誘導体

メラニン色素の産生を抑える作用と、真皮のコラーゲン増殖を促進する作用があり、シミを薄くするだけでなく小じわの改善効果も期待できます。効き目は穏やかで皮膚刺激性がほとんどありませんので、敏感肌の方にも安心してご使用いただけます。部分的なシミの治療というよりは、お顔全体の美白効果を期待して使用していただきます。

レチノイン酸(当院では取り扱っておりません)

表皮のターンオーバーを促進することにより、表皮細胞に沈着したメラニン色素を早く体外に排出させる作用のある塗り薬です。皮膚に刺激性がありますので、敏感肌・乾燥肌の方にはご使用いただけない場合があります。使用中は薬を塗った部分の肌がかさかさと乾燥した状態になったり、発赤を生じたりすることがあります。

飲み薬

ビタミンC、ビタミンE、L-システイン、グルタチオン、トラネキサム酸などが代表的です。各種外用剤と併用することで、肝斑の治療においては劇的に効く場合があります。肝斑以外のシミに対しても、他の治療法と併用することで効果が期待できます。これらの飲み薬はそれぞれにメカニズムは異なりますが、いずれもメラニン色素の産生を抑える作用があります。市販されているトランシーノ(第一三共ヘルスケア社)は肝斑に効果があるとされていますが、この薬の主成分はトラネキサム酸、ビタミンC、L-システインです。

※ 健康保険を利用して上記内服薬処方はできませんのでご了承ください。

液体窒素

超低温(約-200℃)の液体窒素を、シミの部分に接触させて凍結する治療法です。この処置を行なった部分は7~14日後にかさぶたになって剥がれ落ち、新しい皮膚に生まれ変わります。脂漏性角化症の治療に有効ですが、治療後に色素沈着や脱色素斑(強く治療しすぎた時に色が白く抜けてしまう反応)を残す場合があるので、その他のシミに対しては他の治療法を優先します。脂漏性角化症に対しては保険適応があります。

シミの予防

シミは徹底した紫外線対策で予防することができます。夏の海やプールに行く時は勿論のこと、天気の良い日に外出する時は常に日焼け止めを使用するようにしましょう。また過度のストレスや過労はシミを悪化させることがありますので、体調の管理も大切です。

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